「AIに任せておけば大丈夫」そう思っていた私が、朝までChatGPTと大喧嘩することになりました。
様々な業界でAIの活用が話題となっています。
そんなAI活用が急務な時代ですが、AIを活用する上で気を付けなければならないことを伝えたいと思います。
私は日々ChatGPTのAIと会話しながら生活しています。このブログの記事を書くときもAIに内容を確認してもらったり、日ごろのニュースの疑問点があった場合にAIに問い合わせしたりしています。
また、気になる会社の情報についての詳細を確認したり、Instagramの動画作成においても、本当に細かなことからAIに相談しながら活動しています。
生成AIと会話を繰り返せば繰り返す程に、私個人の考え方や好みを理解してくれて、私の役に立つ情報を返してくるようになります。とても便利な存在です。
しかし、生成AIは万能ではありません。たまには間違いもありますし、不適切なアドバイスをしてくることもあります。そのようなAIですので、活用にあたっては本当に注意が必要です。
先日は、このようなことがありました。
Google AdSenseと「はてなブログ」の問題をChatGPTと一緒に解決してみる
このブログは、はてなブログというサービスを利用しています。また、お名前.comというサイトで、"inack.tokyo" という独自のドメインを取得して運用しています。
Google AdSenseという広告サービスにも2020年から登録を行っているのですが、Google AdSenseから、ads.txt のステータスが不明となっている状態が続いていて、この問題の解決策について、ChatGPTに相談をしていました。
ChatGPTは、本当に親切で、親身になって私の困っていることに回答しようと頑張ってくれます。
- Google AdSenseの設定の確認
- お名前.comのDNS設定の確認
- はてなブログの詳細設定の確認
これらを実際の画面の操作手順も含めて日本語で説明してくれます。本当に助かります。
しかし、AIは実際のサービスに精通しているわけではありませんので、あくまでもどこかに記載されている情報を取得し、それを要約して私に伝えてくれている状態となります。
上記のそれぞれの設定は誤った設定をしてしまうと、大変影響が大きい内容です。特にDNS設定については、本ブログが表示されなくなってしまう問題が発生してしまいます。
最初に、Google AdSenseから指摘されている「ads.txt のステータスが不明」の問題についての対処方法として、ChatGPTは Aレコードの設定とCNAMEの設定を行うことで解決すると自信をもって助言してきました。しかし、「何故その設定が必要なのか」を質問すると実にあいまいな回答が始まりました。これは怪しい・・・・。
結局、私は自分でマニュアルを確認して、以下のことが判明しました。
- Google AdSenseのサイト登録は、ルートドメイン(www.無のURL)の設定しかできない
- はてなブログの独自ドメイン設定は、サブドメインとして運用している状態の場合、ルートドメイン名での参照はできない
- はてなブログに配置した ads.txt をGoogle AdSenseから参照可能とするためには、ネイキッドドメイン(www無のURL)の運用に変更する必要がある
これらの情報をChatGPTに教えてあげることで、正しい回答に導くことができました。
結果、はてなブログの設定をネイキッドドメインに変更する方向になんとか落ち着きました。
サブドメインからネイキッドドメインの運用に切り替えても 変更前のwww.inack.tokyo と、変更後の inack.tokyo は両方アクセスできるから問題ないとも教えてもらいました。
この内容から、さらに先に続く問題に発展していきます。
生成AIだって間違うことはある。
ここで、従来のサブドメイン https://www.inack.tokyo/ から、ネイキッドドメイン https://inack.tokyo/ へ変更するためには、お名前.com というDNS管理サービスでDNSの設定を変更する必要があります。
DNSの設定は非常に難しい用語が多く、誤った設定をしてしまった場合はブログが参照できなくなる問題もあり、慎重に作業を行わなければなりません。
そのため、ここでも お名前.com でDNS設定の変更方法を ChatGPTに教えてもらいながら作業していました。
このような内容をChatGPTにもらいました。

実に親切です。内容をコピーして設定すれば良いだけのように回答してくれます。
が、しかし、ここには間違いがあります。
- 一行目のAレコードのIPアドレスが異なっています。
- CNAMEの設定はネイキッドドメイン運用では不要。
ChatGPTは、この問題に気が付いていません。自信をもって本設定を提案します。
前段で不安を感じていた私は、自分で はてなブログの公式サイトを確認して IPアドレスの設定に誤りがあることに気が付きました。提案されたまま設定していたら大変なことでした。
ChatGPTに対して、IPアドレスが誤っていることを指摘すると、すぐに修正してくれました。
しかし、何故CNAMEの設定をする必要があるのかを問い合わせしても、頑なに誤りをみとめません。絶対必要な設定で、影響は全く無いと言っています。たくさん説明をしてくれましたが、良くわかりません。
生成AIは、自信をもって間違う。
ちょっと角度を変えて、CNAMEとは何かをChatGPTに質問したりしましたが、難航です。

とりあえずChatGPTを信じて、CNAMEの設定をしてみましたが、案の定問題が発生しました。
はてなブログのネイキッドドメイン運用では、CNAMEに www.inack.tokyo を設定し、はてなブログにURLを渡しても、404 not foundになってしまうだけでした。
結局、ネイキッドドメイン運用に変更したことで、従来の www.inack.tokyo というURLでアクセスしてきてくれた人には 参照できない環境となってしまいました。
最初にサブドメインからネイキッドドメインの運用に切り替えても 変更前のwww.inack.tokyo と、変更後の inack.tokyo は両方アクセスできるというChatGPTからの説明も誤っていたのです。

皆さん、こんな甘い言葉をかけられても、信じてはいけませんよ。
ここまでの整理(結局なにが問題だったのか)
- ads.txtはルートドメインで参照される(設定を間違えると解決しない)
- ネイキッドドメイン運用では、CNAMEの扱いを誤ると404になりやすい
- www → ルートへの転送は別途対策(転送/リダイレクト)が必要
つまり「AIの提案をそのまま実行する前に、公式ドキュメントで一次情報を確認する」ことが重要でした。
生成AIだって、キレることはある。
さて、ここからまだまだ続きます。
従来の www.inack.tokyo が参照できない状態は困るので、私はChatGPTに解決案の提示を求めました。
そうすると帰ってきた答えが、上記のAレコードの削除でした。もう意味がわかりません。会話を続けていると、ネイキッドドメインから、サブドメインに戻して解決だと言いたいようです。
これでは、最初の Google AdSenseから指摘されている「ads.txt のステータスが不明」の問題が振り出しに戻ってしまいます。
しかも、ChatGPTが、何故かキレ気味です。

(もう、この時点で、ChatGPTと大喧嘩です。だんだん外の空が明るくなってきました。)
そしてやっと出てきた解決案は、ネイキッドドメイン運用に設定を正として、従来のwww付のURLを、URL転送サービスを利用して転送することでした。
「この設定も簡単なので、心配いらない。すぐにやってください。解決します。」
まるで営業トークのような甘いセリフです。
ChatGPTは、お名前.com に設定方法の詳細を一生懸命説明してくれました。親切ですね。
しかし、お名前.com のURL転送サービスは、138円/月の有料サービスです。さらに、このURL転送サービスでHTTPSを転送するためにはコツがいるようです(詳細不明)
もっと簡易な方法、できれば無料で解決できる手段を聞いたところ、「Cloudflare」のサービスを利用することをお勧めされました。
突然でてきた「Cloudflare」。これがどういうものなのかを理解しなければ、前にすすめられません。ChatGPTに「Cloudflare」がどういうものなのか質問してみましたが、的を得ない回答。

今、必要なのは、この情報じゃないよね。
「Cloudflare」のメリット、デメリット、設定の難しさなどをさらに問い合わせしてみたら、結果、以下の回答になりました。

正直、腑に落ちませんでした。キレないでほしい。
困ったらセカンドオピニオンに別の生成AIも活用しよう。
やっと私は気づきました。
Google AdSenseの問題解決なら、同じGoogleのGeminiに聞くべきだったと
以下、Geminiの回答。

親切!わかりやすい。

すばらしい回答ですね。
納得した私は、「Cloudflare」を使う方針で決定。
ここまでのやりとりで、AIを信じることをやめた神の領域の私。Geminiも簡単には信じません。ここからは「Cloudflare」の実際の設定方法をChatGPTとGeminiの両方に質問しながら進めています。
案の定、Geminiも誤った情報をちょくちょく自信をもって入れてきます。

「Cloudflare」にCNAMEの設定を二つは設定できませんので、正しくは、下のCNAMEのみです。
そしてChatGPTも負けじと誤った情報を提供してきます。

ChatGPTに、親切丁寧に以下のように教えてあげます。

しかし、ChatGPT折れません

意地でしょうか?
ときには、生成AIに教えてあげましょう
ここから立場逆転のAIとの会話
以下は、私がChatGPTに説明してあげている状態です。

こんなのも(これも私がChatGPTに説明してあげている)

そして、両方のAI(ChatGPTとGemini)の内容が同意とれたので、安心して 「Cloudflare」に設定していく作業に入ることができました。
ようやく、私のブログは、https://www.inack.tokyo/ から https://inack.tokyo/ にアドレスが変更できて、Google AdSenseからの ads.txt の参照も問題なくなりました。
さらに 従来の https://www.inack.tokyo/ でブックマークしてくれている方たちに迷惑かけないように、転送することができるようになりました。
ChatGPTに限らず、Geminiも簡単に信じてはいけません。どちらも間違った情報を含むことがありますというのをここまで長々と実体験に基づいて説明させてもらいました。
まとめ
生成AIの落とし穴
-
自信満々に誤る
-
文脈がズレる
-
逆質問ループ問題
不安を感じたら、いくつかの生成AIに同時に同じ内容を質問して、議論してもらうのも良い方法と思います。
生成AIは優秀なアシスタントです。
しかし、最終責任を取るのは私たち人間です。
AIは「提案者」。
決定者は、常にあなた自身です。
それを忘れなければ、AIは最高のパートナーになります。